私の決断
つい先日まで、僕は一つの大きな目標に向かって、燃えていました。
「試験まで残り2ヶ月。週25時間勉強して、今年、中小企業診断士に絶対に合格するんだ」と。
このブログはその為の決意表明でした。
ですが、人生は、いつだって計画通りには進んでくれません。 特に、僕のような、2児の父で、病と闘う妻を支える者にとっては。
今日は、僕自身の弱さと、そして、僕が下した一つの大きな決断について、正直にお話ししたいと思います。
目の前の、あまりにも高い壁
なぜ、あれほど意気込んでいた計画が、たった一日で崩れ去ったのか。
昨日、僕は、妻と大きな喧嘩をしました。
原因は、僕にありました。 仕事、家事、育児、そして勉強。すべてを完璧にやろうと気を張り詰めていた僕の心の余裕が、完全になくなっていたのです。
そして何より僕を打ちのめしたのは、僕のその余裕のなさが、一番大切なはずの家族を深く傷つけ、不安にさせてしまっているという、紛れもない事実でした。
自分のために、と始めた勉強が、家族を追い詰める凶器になっては本末転倒です。
その時、僕は悟りました。今、僕が向き合うべきなのは、参考書ではなく、家族の、そして僕自身の心なのだと。
「諦める」という、前向きな決断
だから、僕は決めました。
今年、中小企業診断士の試験に「合格」レベルで挑むことを、一旦「諦めます」。
これは、僕が2年間追いかけてきた夢を、投げ出すための「諦め」ではありません。
僕の人生の土台である「家族」が、嵐の中で立っている。その土台を補強し、守り抜くこと以上に、優先すべきことはない。 そして、来年か、再来年か、いつになるかは分からないけれど、家族みんなが心から笑えるようになった時、万全の状態で再び挑戦するために。
これは、未来のための、前向きな「諦め」です。
これからの勉強について
では、診断士の勉強を完全にやめてしまうのか?
もちろん、そうではありません。
僕が「諦める」と決めたのは、あくまで「今年、合格すること」という、今の自分には高すぎる目標だけです。学び続けること自体を、辞めるつもりは全くありません。
これからは、「合格」という呪縛から一旦離れます。 そして、「週に5時間でも10時間でも、今の自分にできる範囲で、知識を一つずつ着実に積み重ねていく」という、持続可能なペースに切り替えます。
今年の8月の試験は、おそらく合格は難しいでしょう。ですが、今の自分の実力を知るための「お試し受験」、あるいは「最高の模試」として、全力で受けてこようと思います。
ペースは落ちます。でも、僕は僕なりに、歩みを止めるつもりはありません。
まとめ
この決断を、弱いと笑う人もいるかもしれません。
確かに、目標に向かって突き進むことだけが、強さの証だという考え方もあります。
でも、今の僕にとっては、一番大切なものを守るために、一度立ち止まり、計画を修正することこそが、一番誠実で、一番強い決断だと信じています。
もし、この文章を読んでくださっているあなたも、仕事、家庭、勉強、あるいは人間関係で、どうしようもなく高い壁の前に立ち尽くしているのなら。
ここからが、僕のリアルな挑戦の、本当のスタートです。 よろしければ、引き続き見守っていただけると幸いです。
僕のこの不器用な決断が、「逃げたっていい、守るべきもののために」という、ほんの少しの勇気や、何かのヒントになれば、これ以上嬉しいことはありません。
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