【ご報告】妻と病院へ。長年の苦しみの原因は、うつ病だけではなかったかもしれない。

うつと子育てと、夫婦のこと

妻がうつ病と診断されて5年。

良かれと思ってやったことが裏目に出て、僕自身も疲弊し、どうすればいいか分からず、暗いトンネルを彷徨っているような毎日でした。

先日、そのトンネルの先に、一つの光が見えた気がしました。 妻と一緒に、主治医の先生の話を聞きに行った日のことです。

診断の結果:僕たちが向き合うべき、新しい「特性」

先生の話の核心は、妻の長年の苦しみの根底には、うつ病だけでなく「ADHD(注意欠陥・多動性障害)」の傾向が強く影響しているということでした。

それを聞いた瞬間、僕は頭を殴られたような衝撃と、同時に、全てのパズルのピースがカチッとはまるような、不思議な納得感を覚えました。

これまで「なぜだろう?」と僕も妻も悩んでいた、数々のこと。やるべきことの先延ばし、片付けの苦手さ…。

それらが、本人の「性格」や気合の問題ではなく、「脳の特性」だったのかもしれない。 そう思うと、僕の中で、妻に対する見方、そしてこれまでの5年間が、少しずつ違って見えてきました。

夫として、僕ができること(新しい関わり方)

面談の中で、僕は先生に尋ねました。 「夫として、僕はどうサポートすれば良いのでしょうか」と。

先生からのアドバイスは、驚くほどシンプルでした。 「できることは、やらせてあげる。できない時は、無理をさせない」

ただ、それだけでした。

これまで僕は、妻の病気を「甘え」だと思ったことは一度もありません。でも、心のどこかで「早く良くなってほしい」と、焦っていた部分はあったかもしれません。その焦りが、無意識のうちに妻を追い詰めていたのだと、今は思います。

先生のアドバイスと、妻の正直な気持ちを受けて、僕たちは一つのルールを決めました。

それは、妻が担当する、「最低限、これだけは」というタスクを明確にすることです。

これだけは自分でやりたい、と妻が決めたこと(子供の食事の準備など)だけをやり、それ以外の全ての家事(掃除、ゴミ出し、洗濯物畳みなど)は、僕が責任を持って担当します。

僕が「完璧」を求めず、「全部自分が」と背負い込まず、お互いができることを、できる範囲でやる。 これが、今の僕たち夫婦にとっての、新しい協力の形です。

まとめ:新しい地図を手にして

今日の診察で、僕たちの問題がすべて解決したわけではありません。 むしろ、向き合うべき課題が、より明確になった、ということなのだと思います。

でも、僕たちは暗闇のトンネルを照らす「懐中電灯」と、「進むべき方向が示された地図」を手に入れた。今は、そんな気持ちです。

この新しい地図を頼りに、また一歩ずつ、家族で歩いていこうと思います。

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