【奮闘の軌跡】決意編:僕が7科目合格を諦めた理由

診断士・学習戦略
当ブログでは、記事内でアフィリエイトプログラムを利用することがあります。 その際は、僕自身が心から「これは価値がある」と信じたモノやサービスへのリンクに限定しています。 もし僕の記事があなたの役に立ったと感じていただけたなら、リンクからの応援が、僕の次の挑戦への励みになります。

はじめに:これは、僕が「合格」を、自らの手で捨てた日の記録です。

こんにちは、ログシバです。

これは、輝かしい成功体験の物語ではありません。
むしろ、一つの大きな「失敗」と、そこから這い上がろうとする男の、泥臭い決意の記録です。

僕の心を少しずつ蝕んでいった「3つの見えない重り」の話。
僕の勉強が、一番大切なはずの家族の笑顔を奪う「凶器」に変わってしまった、あの夜の話。

そして、僕が2年間追いかけてきた「中小企業診断士合格」という夢を、自らの手で一旦、捨てることを決めた、あの日の話。

もし、今これを読んでくださっているあなたが、

  • 目標達成という焦りと、大切な人との時間の狭間で、たった一人で苦しんでいるのなら。
  • 「自分を変えたい」と願うほどに、今の自分が空回りしていると感じているのなら。

この僕の最もパーソナルな告白が、あなたが「あなただけの正解」を見つけるための、心のコンパスになることを願っています。

これは、僕が「戦略」「ログ」で戦う「ログシバ」になるまでの、全ての始まりの物語です。

第1章:僕の心をすり減らした、3つの見えない「重り」

僕の日常の歯車が、少しずつ狂い始めたのは、7年前に母が他界した頃からだったと思います。
そして5年前、僕の人生を大きく揺さぶる出来事が起こりました。
最愛の妻が、心身のバランスを崩してしまったのです。

そこから、僕の肩には、3つの見えない、しかしてつもなく重い「重り」が、ずっしりとのしかかることになりました。


重り①:支えたいのに、支えられない「サポートシステムの不在」

うつ症状の波と闘いながら、必死に子供たちを育てる妻。
その姿を隣で見ながら、心から支えたいと願う一方で、どう接すれば良いのか分からず、僕自身も疲弊していく。

「完璧な夫、完璧な父親であらねばならない」

そう自分に言い聞かせるほどに、心の天秤は空回りし、家庭の空気は重くなっていく。
この「支えたい」という想いと、「何もできない」という現実のギャップ
それは、僕の人生におけるサポートシステムの致命的な欠陥でした。それが、一つ目の重りでした。


重り②:家族を守るために、と背負った「診断士という名の鎧」

浪費癖のあった、かつての自分。
一家の大黒柱として、僕がしっかりしなければ。
そう自分を戒め、ゼロから家計管理を学びました。

そして、未来のために、家族を守るための「武器」を身につけようと、中小企業診断士の資格取得を目指し、勉強をスタートしました。
それは、不安な未来と戦うための、僕にとっての希望の「鎧」のはずでした。

しかし、その重すぎる鎧は、いつしか僕の動きを鈍らせ、心をすり減らす、二つ目の重りとなっていたのです。


重り③:「やらなければ」という強迫観念が生む、「全てが中途半端」という絶望

妻のサポート。
2人の子育て。
会社での仕事。
そして、中小企業診断士の勉強。

「全てを、やらなければ」

その強迫観念だけが空回りし、結局は全てが中途半端なまま、時間だけが過ぎていく。
勉強は進まず、家庭はギスギスし、仕事のパフォーマンスも上がらない。

「このままでは、何もかも失ってしまう」

強い危機感が、僕を襲いました。
この「全てを頑張っているはずなのに、全てを失っていく」という巨大な矛盾
それが、僕の心を限界まで追い詰めた、三つ目の重りでした。


僕が、最後の希望として「書く」ことを選んだ理由

思考は混乱し、感情はすり減っていく。
そんな八方塞がりの状況で、僕が最後の突破口として選んだのが「ブログを書く」ことでした。

それは、自分の行動や感情を客観的に見つめ直し、自分自身をコントロールするための、いわば公開セルフコンサルティング」です。
この混沌とした日常の中から、何か突破口が見えてくるかもしれない。そう信じたのです。

勉強が「凶器」に変わった日

ブログという、最後の希望。
「書く」ことで自分を客観視し、僕は少しずつ前に進み始めたつもりでした。

そして、大きな目標を掲げます。

「試験まで残り2ヶ月。週25時間勉強して、今年、中小企業診断士に絶対に合格するんだ」と

しかし、人生はいつだって、僕のちっぽけな計画など、容赦なく踏み潰していきます。


その夜も、僕は焦っていました。
思うように進まない勉強。積み上がっていくタスク。 仕事、家事、育児、そして勉強。
全てを完璧にこなそうと気を張り詰めていた僕の心のコップは、もう一滴も残っていませんでした。

そんな時でした。 些細なことがきっかけで、僕は妻と、大きな喧嘩をしてしまいました。

原因は、100%、僕にありました。
僕の心の余裕のなさが、ささいな言葉のすれ違いを、決定的な亀裂に変えてしまったのです。

そして何より僕を打ちのめしたのは、 妻の悲しそうな顔を見た瞬間に突きつけられた、一つの紛れもない事実でした。

僕のその余裕のなさが、一番大切なはずの家族を、深く傷つけ、不安にさせてしまっている。

自分の未来のために、と始めたはずの勉強が、 家族の「今」を追い詰める「凶器」になっていた。

その瞬間、僕は悟りました。

今、僕が向き合うべきなのは、分厚い参考書ではない。 目の前にいる、家族の、そして僕自身の心なのだ、と。

第3章:未来のための「前向きな諦め」という、僕の決断

あの夜、僕は決めました。

重く、しかし、あまりにも当たり前の決断を。

その年の、中小企業診断士の試験に「合格」レベルで挑むことを、 一旦「諦める」、と。


これは、僕が2年間追いかけてきた夢を、 投げ出すための「諦め」ではありませんでした。

僕の人生の土台である「家族」が、嵐の中で立っている。 その土台を補強し、守り抜くこと以上に、優先すべきことはない。

そして、来年か、再来年か、いつになるかは分からないけれど、 家族みんなが心から笑えるようになった時、 万全の状態で、再びこの大きな山に挑戦するために。

それは、未来への希望をつなぐための、 前向きな「諦め」であり、「戦略的撤退」でした。


僕が「諦める」と決めたのは、 あくまで「今年、合格すること」という、今の自分には高すぎる目標だけです。

診断士になる、という夢そのものを捨てたわけでは、決してありません。

これからは、「合格」という呪縛から一旦離れます。
そして、「週に5時間でも10時間でも、今の自分にできる範囲で、知識を一つずつ着実に積み重ねていく」という、僕自身の人生に合った、持続可能なペースに切り替えます。

今年の8月の試験は、おそらく合格は難しいでしょう。
ですが、今の自分の実力を知るための「お試し受験」、あるいは「最高の模試」として、全力で受けてこようと思います。

なぜなら、この経験こそが、 来年の科目合格戦略を立てる上での、何より貴重な「データ」になるはずだから。


この決断を、弱いと笑う人もいるかもしれません。

でも、当時の僕にとっては、 一番大切なものを守るために、一度立ち止まり、計画を修正することこそが、 一番誠実で、一番強い決断だと、信じていました。

エピローグ:そして、僕の「本当の戦い」が始まった

「一発合格」という呪いを捨て、僕は心の平穏を取り戻しました。
しかし、物語はここで終わりではありませんでした。

むしろ、ここからが、僕の本当の戦いの始まりだったのです。


目標を絞ったからといって、すぐに勉強がうまくいくほど、この試験は甘くはありませんでした。

「7科目」というプレッシャーは消えたものの、 僕の前には、またしても、あの憎き敵が立ちはだかります。

繰り返される、計画倒れ。 襲い来る、自己嫌悪の波。 そして、出口の見えない、試行錯誤の日々…。

「決断しただけでは、何も変わらないのか…?」

新たな地獄の中でもがき苦しんだ末に、 僕がどうやって、自分だけの『学習OS』という武器を見つけ出し、 絶望的な点数から、2科目合格という「戦略的勝利」を、その手に掴んだのか。

その泥臭い逆襲の物語は、また次回の『学習OS』の設計図でお話ししたいと思います。

僕の挑戦の「前編」を最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。
物語は、「後編」へと続きます。

▼後編
【奮闘の軌跡】逆襲編:24点からの「戦略的勝利」

コメント

タイトルとURLをコピーしました