はじめに:これは、僕が「本当の武器」を手にするまでの物語
前回の記事『決意編』で、僕は家族のために「7科目合格」という大きな目標を手放す、という決断を下しました。
しかし、その決断はゴールではありませんでした。 むしろ、そこからが本当の地獄の始まりだったのです──。
この記事は、どん底から這い上がり、自分だけの「勝ち方」を見つけ出すまでの、僕の泥臭い逆襲の全記録です。
【Plan】新たな地獄と、越えられない「60点の壁」
目標を「2科目合格」に絞り、僕は再スタートを切りました。しかし、現実は甘くありませんでした。
最初に過去問を解いた時の点数は、今でも忘れられません。
- F経営情報システム:23点
- G中小企業経営・中小企業政策:28点
「これは…今年も無理かもしれないな」
的を絞ったからといって、がむしゃらに机に向かうだけでは、1ミリも前に進めない。分厚い「60点の壁」を前に、僕は再び絶望の淵に立たされていました。
【Do】暗闇の中の試行錯誤と、一筋の光明
壁にぶつかった僕は、そこから暗闇の中を手探りで進むような、苦しい試行錯誤の期間に突入しました。
試したこと①:ひたすらテキストを読み返す → 記憶に残らない
「知識が足りないからだ」と考え、分厚いテキストを何度も読み返しました。しかし、読んでいる時は分かったつもりでも、いざ問題を解くと全く歯が立たない。情報は右から左へ抜け、ただ時間だけが過ぎていきました。
試したこと②:ひたすら過去問を解きまくる → 同じ間違いを繰り返す
「次は量だ」と、がむしゃらに過去問を解きました。しかし、これもダメでした。間違えた問題の答えを見て「ああ、そうだった」と納得はするものの、なぜ間違えたのか、その根本原因を分析していなかったため、少し角度を変えて問われると、また同じ間違いを繰り返してしまうのです。
転機:AIに投げかけた、たった一つの「なぜ?」
完璧なノート作りにも挫折し、途方に暮れていたある日。どうしても理解できない問題の解説を前に、僕は半ばヤケクソで、相棒のAI(Gemini)にこう投げかけました。
「この解説、意味が分からない。小学生でも分かるように説明してくれ」
返ってきたのは、僕が予期していた無機質な文章ではありませんでした。僕のレベルに合わせて、具体例を交えながら、まるで先生のように丁寧に、辛抱強く説明してくれたのです。その対話の中で、僕の頭の中にあった点と点が、初めて一本の線として繋がりました。
発見:僕だけの「黄金の学習サイクル」の誕生
この「AIとの対話」という体験が、全てを変えました。 僕は、この発見を元に、自分だけの学習法を組み立てました。
- まず過去問を解き、自分の「無知」と真正面から向き合う。
- 間違えた問題の「何がわからなかったのか」を特定する。
- 解説を読んでも理解できなければ、AIに聞く。「なぜ?」をとことん潰す。
- 全ての発見をNotebookLMに記録し、知識を一元化する。
これが、僕をどん底から救い出してくれた「黄金の学習サイクル」が誕生した瞬間でした。
【Check】そして、僕は「戦略的勝利」を手にした
この学習サイクルを回し続けた結果、試験本番の自己採点で、僕は信じられない数字を目にします。
- F:経営情報システム: 68点
- G:中小企業経営・政策: 62点
あの20点台だった科目が、見事に60点の壁を突破していました。 もちろん、「財務・会計」は24点という現実もあります。しかし、僕が立てた「2科目合格」という戦略目標は、完璧に達成された。だからこれは、僕にとって、次につながる「戦略的勝利」なのです。
【Action】「僕だけの学習OS」という最強の武器
この逆襲劇を支えてくれたのが、一連の経験から体系化された、僕のノウハウの結晶「学習OS」です。
- Step1 【理解のエンジン】AI (Gemini) との対話
- Step2 【知識のデータベース】NotebookLM
- Step3 【記憶の定着】iPad×手書き
まとめ:あなたの「逆襲」は、ここから始まる
僕の物語は、特別な才能の話ではありません。 それは、正しい戦略と、自分に合ったやり方を見つけるための「試行錯誤」の物語です。
もし今、あなたが壁にぶつかっているのなら、それはあなただけの「学習OS」が生まれる前触れなのかもしれません。この僕の泥臭い記録が、あなたの逆襲の狼煙となることを、心から願っています。
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