【PDCA勉強法】なぜ計画倒れに?自己分析で原因を見つける3つのステップ

時間とリソースの戦略
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はじめに:「意志が弱いからだ…」と、自分を責め続けていませんか?

「今日から毎日3時間、必ず勉強するぞ!」
そう固く計画したはずなのに、 3日後にはスマホを眺め、計画は崩壊。

ソファから一歩も動けず、 「またダメだった…」と、自己嫌悪に陥る…。
そんな夜を、僕は5年間、数え切れないほど経験してきました。

しかし、安心してください。 その原因は、あなたの「意志の弱さ」ではありません。 僕たちが計画倒れを繰り返す本当の理由は、驚くほどシンプルです。

PDCAの”C”、すなわち『Check(分析)』のやり方を、誰も教えてくれなかった。

ただ、それだけなのです。

こんにちは、ログシバです。 この記事は、僕が5年間の失敗の末にたどり着いた、計画倒れの呪いを解くための、具体的な「自己分析の方法論」です。

あなたの「集中力の波」を分析し、(Check 1)
あなたの「学習タイプ」を分析し、(Check 2)
あなたの「知識の定着プロセス」を分析する。(Check 3)

この3つの「Check」を通じて、なぜあなたの計画が倒れるのか、その根本原因をあなた自身が見つけ出せるようになります。

もう、自分を責めるのは、今日で終わりにしましょう。
さあ、あなたのPDCAを、本当の意味で回し始める時間です。


第1章:Check① – あなたの「集中力の波」を分析し、タスクを最適配置する

「今日から毎日3時間、必ず勉強するぞ!」
そう固くP(計画)したはずなのに、なぜ僕たちの計画は初日から崩壊してしまうのでしょうか?

その最大の原因は、僕たちが立てる計画が、「時間」という量しか見ておらず、その時間の中身である「集中力」という質を、完全に無視しているからです。

あなたの1日の時間は、全て同じ価値ではありません。
そこには、思考力が最大化される「ゴールデンタイム」と、意志の力ではどうにもならない「疲労タイム」という、明確な「波」が存在します。

計画倒れの呪いを解くための最初のステップ。 それは、この「集中力の波」というフレームワークを使って、あなた自身のエネルギー分布を客観的にCheck(分析)することから始まります。


【あなたがやるべきこと:エネルギー・マッピング】

まず、以下の2つの時間帯を、あなたの1日から客観的に特定し、書き出してみてください。

  1. ゴールデンタイム(思考の生産性が最も高い時間帯)
    • 例:早朝5時〜6時、通勤電車で座れた30分間
    • あなたが、最も頭を使う「重いタスク」(例:苦手科目の初見問題、複雑な論点の理解)を処理するのに最適な時間帯はいつですか?
  2. 疲労タイム(思考の生産性が最も低い時間帯)
    • 例:仕事で疲れ果てた、平日の夜22時以降
    • あなたが、思考をほとんど使わない「軽いタスク」(例:暗記カードの復習、講義動画の流し見)を処理するのがやっとの時間帯はいつですか?

【僕が犯した、典型的な戦略ミス】

かつての僕の計画表は、このエネルギー分布を完全に無視した、最悪のものでした。

  • 計画: 仕事で疲れ果てた「疲労タイム」に、最も思考力が必要な「重いタスク」(財務・会計の難問)を配置する。
  • 結果: 脳が思考を拒否し、1問も解けずに挫折。スマホに逃避し、自己嫌悪に陥る。

これは「意志が弱い」という精神論の問題ではありません。 最も資源(集中力)が枯渇している時間帯に、最も資源を必要とするタスクを割り当てるという、極めて非効率な「戦略的ミス」でしかないのです。


【処方箋:タスクの最適配置】

この自己分析(Check)で、あなたの「波」が見えたなら、次に行うべきA(改善)は、驚くほどシンプルです。

  • ゴールデンタイムには、「重い」タスクを配置する。
  • 疲労タイムには、「軽い」タスクを配置する。

たったこれだけで、あなたの計画の実行可能性は、劇的に向上します。
「意志の力」に頼るのではなく、自分自身のエネルギー分布を分析し、タスクを戦略的に配置する
それこそが、僕たち社会人がPDCAを回し続けるための、最初の、そして最も重要な一歩なのです。


第2章:Check② – あなたの「学習OS」と「勉強法」の、致命的なミスマッチを診断する

第1章で、あなたは「いつ」勉強すべきか、 その最適な時間帯を知りました。
しかし、たとえゴールデンタイムに勉強しても、 その肝心な「やり方(勉強法)」が、 あなたの脳のOS(学習タイプ)に合っていなければ、 努力は、空回りします

計画倒れを招く、二つ目の原因。

それは、 あなた自身の「学習OS」と、 あなたが良かれと思って選んだ「アプリケーション(勉強法)」との間に、 致命的なミスマッチが発生していることです。


【あなたがやるべきこと:学習OSの自己診断】

まず、あなた自身の脳が、 どんな瞬間に最も「学んだ!」とドーパミンを感じるのか、 その「OSの仕様」を特定しましょう。

以下の2つの体験談を読み、 あなたの過去の成功体験が、どちらに近いか、 じっくりと考えてみてください。

A:『観客』として、一流のプレーに感動する体験

あなたは、非常に分かりやすい名講義を聞いたり、 論理的に整理された素晴らしい解説書を読んだりしています。
今までモヤモヤしていた難解な論点が、 まるで霧が晴れるように、すーっと頭に入ってくる。

「なるほど、そういうことだったのか!」

あなたは、その完成された理論の美しさに感動し、 深い理解を得る。
知識は、外部からあなたの脳へと、 スムーズにインストールされる感覚です。

B:『選手』として、泥臭い練習でゴールを決める体験

あなたは、難解な問題集を前に、頭を抱えています。
解説を読んでも、すぐには理解できない。 自分の手で図を書き、計算し、 何度も間違え、試行錯誤を繰り返す。
そして、格闘の末、 全てのピースが繋がった、その瞬間。

「分かった…!そういうことか!」

あなたは、自らの力で答えにたどり着いた達成感と共に、 その論点を、身体で理解する。
知識は、あなたの脳の中から、 試行錯誤の末に、生まれいずる感覚です。


【僕が犯した、5年間の戦略ミス】

正直に、告白します。 僕は、典型的なBの「選手タイプ」です。

しかし、5年間もの間、 自分をAの「観客タイプ」だと誤解し、「選手」向けの練習をほとんどしないまま、 ひたすらスタンドで試合を観戦し続けるという、 致命的な戦略ミスを、犯していました。

素晴らしい教材である「スタディング」の講義動画を、 ただ、眺めているだけ。

これでは、サッカーのルールは覚えても、 ボールの蹴り方は、一向にうまくならない。
当然、本番の試合(試験)では全く点が取れず、 僕は、「自分にはサッカーの才能がないんだ」という、 完全に間違った自己嫌悪に、陥っていたのです。


【処方箋】あなたのOSに合った、最強のアプリケーションを導入する

この自己分析(Check)で、あなたの「OSの仕様」が見えたなら、 次に行うべきA(改善)は明確です。

  • もしあなたが「観客タイプ」なら:
    あなたの戦略は、インプットの「質」と「量」を最大化することです。
    信頼できる講師の講義動画や、評価の高い参考書に投資し、 それを2倍速で何度も繰り返し浴びるようにインプットする。
    あなたにとって、最高のインプット環境こそが、最強の武器になります。
  • もしあなたが「選手タイプ」なら:
    あなたの戦略は、アウトプットの「機会」を意図的に設計することです。
    インプット中心の学習は今すぐやめ、 「選手」として戦うための「武器」、 つまり、思考を止めずに書き出し、試行錯誤できるツールへの投資を、最優先すべきです。
    僕の場合、その最強の武器がiPadとApple Pencilでした。
    なぜなら、それだけが、僕の脳内で行われる泥臭い試行錯誤を、 遅延なく受け止めてくれる、唯一のグラウンドだったからです。

自分のOSを知り、学習の主-導権を自分に取り戻す。

それこそが、努力を成果に変えるための、PDCAにおける二つ目の、そして極めて重要な分析なのです。


第3章:Check③ – あなたの知識が「蒸発」する、致命的な欠陥を診断する

第2章で、あなたは自分の「学習OS」に合った、最強の勉強法を見つけました。 しかし、特に僕と同じ「選手タイプ」の人が陥りがちな、最後の、そして最も見過ごされがちな罠が残っています。

それは、知識の「鮮度」、言い換えれば「賞味期限」の問題です。


【最初の自己分析】あなたの知識の「賞味期限」を測定する

まず、あなた自身の学習プロセスを、法廷で証言するかのごとく、正直に振り返ってみてください。

  1. 主なインプット(知識を仕入れる)は、いつ、どこでやっていますか?
    • 例えば、朝7時半、満員電車に揺られながら、スタディングの講義動画で「なるほど!」と、黄金のひらめきを得る。
  2. 主なアウトプット(その知識を使う)は、いつ、どこでやっていますか?
    • 例えば、子供を寝かしつけた後、夜22時、静かな書斎で、その日の範囲の過去問を解き、「さあ、あの知識を使うぞ」と意気込む。

この2つの時間の間には、何時間の「タイムラグ」がありますか? 僕の場合、それは日常的に12時間以上でした。

あなたはどうですか? 8時間? 10時間? その数字こそが、あなたの努力を無駄にしている、呪いの数字かもしれません。


【僕が犯した、5年間の戦略ミス】新鮮な食材を、わざわざ腐らせてから調理する料理人

朝の通勤電車の中で、スタディングの神講義を聞いて「なるほど!分かった!」と興奮した、あの熱々の知識
それは、その後の12時間、一体どうなるのでしょうか?

僕の場合、その熱々の知識は、

  • 上司からの緊急のメール
  • 会議での激しい議論
  • 今日の夕食の献立
  • 子供の宿題の心配

といった、膨大な情報の大波に無残にも揉まれ、その輝きを失っていきます。

そして、夜22時。 ようやく自分の机に向かい、「さあ、あの知識で問題を解くぞ」とノートを開く頃には、 あの熱々の知識は、見る影もなく、完全にカチカチに冷え切った「ただの情報」に変わり果てているのです。
僕は、その冷たい情報の塊を前に、こう呟くしかありませんでした。

「あれ…なんだっけ…?」

僕は、5年間もの間、界で最も新鮮で美味しいはずの食材(インプ-ットした知識)を、わざわざ12時間も常温で放置して腐らせてから、調理(アウトプット)しようとしていたのです。
これでは、美味しい料理(記憶の定着)が完成するはずがありません。

この「致命的なタイムラグ」こそが、僕の努力を無駄にしていた、最後の犯人でした。


【処方箋】ひらめきを「瞬間冷凍」する技術

この自己分析(Check)で、あなたの知識が「蒸発」するプロセスが見えたなら、次に行うべきA(改善)は、インプットとアウトプットの時間を、限りなくゼロに近づけることです。 言い換えれば、熱々の知識を、その場で「瞬間冷凍」する技術を身につけるのです。

  • 解決策①:声で「瞬間冷凍」する
    移動中に講義を聞いて「なるほど!」と思ったその瞬間に立ち止まって、音声入力アプリ(Nottaなど)に、「つまり、〇〇ということか!」と、自分の言葉で吹き込んでおく。
    「今日のひらめき。つまり、固定費っていうのは、売上がゼロでも絶対にかかる家賃みたいなものか!」
    この「声による瞬間冷凍」で、これまで消えていただけのひらめきは、テキストデータという名の、貴重な戦略資源に変わります。
  • 解決策②:手で「瞬間冷凍」する
    講義動画のスクリーンショットをその場でノートアプリ(Goodnotesなど)に貼り付け、その上にApple Pencilで、「ここが重要!」と、殴り書きのメモを残す。
    この「手による瞬間冷凍」で、視覚的な情報は、あなたの手書きの熱量と共に、書庫の1ページに刻み込まれます。
  • 解決策③:AIに「解凍と調理」を任せる
    ①や②で「瞬間冷凍」した熱々の知識の断片を、後から僕の知識データベースであるNotebookLMに放り込み、「今日のメモを、論理的な文章に再構成して」と、AIに調理させる。

インプットした瞬間に、何かしらの形でアウトプットする癖をつける。
この高速サイクルこそが、あなたの知識を、決して蒸発しない「長期記憶」へと変えてくれるのです。


まとめ:「自分を責める」のをやめ、「自分を分析する」を始めよう

もし、あなたがこの記事を最後まで読み終えてくれたのなら。
もう、あなたは「また計画倒れだ…」と、自分を責める必要は一切ありません。

なぜなら、あなたはもう知っているからです。 計画が倒れるのは、あなたの「意志」が弱いからではなく、あなたの「戦略」が、あなた自身の「OS(集中力の波や学習タイプ)」と合っていなかっただけなのだ、と。

この記事で、僕たちは計画倒れの「真犯人」を突き止め、それを解決するための3つの具体的な「自己分析(Check)の技術」を手に入れました。

  1. エネルギー管理:
    自分の「集中力の波」を分析し、タスクの難易度と時間帯を一致させる。
  2. 学習タイプ理解:
    自分が「観客」か「選手」かを見極め、脳が喜ぶ学習法を選択する。
  3. サイクル高速化:
    インプットとアウトプットの時間を近づけ、知識の「蒸発」を完全に防ぐ。

あなたはもう、根性論で自分を追い詰めるだけの兵士ではありません。
自分自身の学習データを客観的に分析し、改善策を導き出す「自分自身の、最高の戦略分析官」になったのです。

そして、この自己分析で見つけ出した「あなただけの答え」を、具体的な行動へと落とし込むための最強の実行環境こそが、僕が5年間の失敗の末に構築した『ログシバ式 学習OS』なのです。

▼参考記事
【完全マニュアル】独学の努力を100%結果に変える。『ログシバ式 学習OS』の全構築手順


【最初の任務】AIと共に、あなたの「現在地」を分析せよ

さあ、あなたのPDCAを、本当の意味で回し始める時間です。
その記念すべき第一歩として、あなたが「戦略分析官」として取り組むべき、最初の任務を用意しました。

AIと共に、あなたの現状を分析するための『専用プロンプト』です。
以下の文章をコピーしてChatGPTやGeminiに貼り付け、[ ]の中をあなた自身の正直な言葉で埋めてから、AIという名の優秀な副官との、最初の戦略会議を始めてみてください。

# 命令書:あなたは私の専属学習コーチです

## 目的
私が学習計画で挫折している根本原因を、以下の対話を通して一緒に分析し、具体的な解決策を見つける手伝いをしてください。

## 私の現状
### 理想の学習計画
[ここに、あなたの理想の平日・休日の勉強時間や内容を書き込んでください。例:平日は朝1時間、通勤中に1時間、夜1時間の合計3時間。週末は5時間勉強したい。]

### 悲しい現実
[ここに、実際の勉強時間や、ついやってしまう行動(スマホなど)を正直に書き込んでください。例:実際は通勤中の30分しかできていない。夜は疲れてスマホを見てしまい、自己嫌悪に陥る。]

## 実行プロセス
上記の「理想」と「現実」のギャップを踏まえて、私が陥っている可能性のある、以下の3つのミスマッチについて、私に質問を投げかけながら原因の深掘りを手伝ってください。

1.  **時間帯のミスマッチ(集中力の波)**
2.  **学び方のミスマッチ(学習タイプ)**
3.  **知識定着のミスマッチ(インプットとアウトプットの分断)**

それでは、最初の質問から始めてください。

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